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統合Q&A

1.加速度脈波検査とは?
APG(Accelerated Photoplethysmography:加速度脈波)は、地添容積脈波の波形を2回微分して表した波形で、末梢循環状態と血管の弾力性、そして血管の老化の程度を知ることができる脈波検査法です。

心臓周期によって血管壁圧および血管口径が変動するにつれて末梢に伝播し、これは心臓の機械的な運動と血行動態観察に臨床的な有意性があり、脈波は心臓の拍動現象を伝達するものとして心血管系の評価において 多くの情報を提供します。

地添容積脈波の波形では変曲点が現れないことがよくあり、これを客観的に容易に評価する加速度脈波を通じて臨床的な解析をより容易に応用できるようになりました。

2.加速度脈波測定はどのようにしますか?
近赤外線は生体組織を透過しやすく、血液中の酸化ヘモグロビンに吸収されやすく、被検部位に近赤外線を照射して反射光を検出する透過方式で測定します。弊社の装置では、人差し指先の爪部の赤外線吸光量を見る透過法を使用しており(支付容積脈波)、心拍出による血管内の血液循環の程度がわかります。血液が末梢まで伝達される時間、量などを波形分析して動脈硬化や循環状態を予測します。

3.APG測定時の注意事項は?
① 測定場所の温度が高すぎるか低い場所は除く。
② 最低10分程度安定を取った後測定をして、動いたり話をしたりしない。
③ 測定する指側の肩や腕が痛い場合は検査結果に影響を与えることがあります。
④ 精神的な不安、緊張、ストレスは血流量に変動に影響を与えることがあります。
⑤ 爪のマニキュアはなるべく除去する。
⑥ 左の人差し指で測定することをお勧めします。
⑦ 測定時にセンサーを心臓の高さに保つ。(位置が高いと動脈内の血液が末梢に行くのに抵抗が生じ、循環状態が悪く出ることがある。)
⑧ 測定時に指に圧迫を加えないようにする。(強く力を与えれば循環状態が悪く出ることがある。)
⑨ 運動直後や食後検査はしない。
⑩ 測定前日の飲酒を避ける。
⑪ 安定した状態で検査を進める。 (静かな環境、快適な姿勢を維持)

4.左手、右手を交互に測定すると血管の段階が異なって出てくる理由は?
血圧を測定しても、両側の違いが示すように、両手の血流の違いはさまざまな原因によって異なる可能性があります。 腕の痛みがある、どちらの側が目詰まりがあるか、動脈硬化、手の痛みの症状や肩の痛み、首の痛みその他の手の長さなどの様々な神経障害が原因で左右の違いが多く現れることがあります。

5.血管段階のうち、いくつかの段階で%が現れる場合について?
これは血管の状態が固定された部分ではないため、測定中に血流の良く悪い状態が繰り返されることもあり、流れの妨害要素がある場合は様々な段階が混ざって現れるので、それぞれの波形を分析して段階別に%を示します。

6.冬季や指先が冷たい人は測定できませんか?
手足がひどく冷えた場合や冬季に周囲温度が低いと末梢血管が収縮し、波形がうまく感知できないので、指を温めてから測定を進めなければなりません。

7.加速度脈波で何を見ることができますか?
- 末梢血循環障害
- 動脈硬化の早期予測と進行度の把握
- 心筋梗塞など心血管系異常
- 血管健康の指標として活用
- 薬物効果の判定

8.動脈硬化を疑うことができる段階は?
測定結果で血管老化が4段階の場合は動脈硬化を疑う段階であり、5段階から~7段階は必ず医師の治療と介入が必要な段階といえます。

9.PWVとAPG検査の違いは?各検査のメリットとデメリットは何ですか?
PWV(pulse wave velocity)は、四肢に心臓の脈拍が到達する時間を測定することにより、血管が狭くなっているかどうかと動脈硬化の進行を知ることができます。もう一つは、上下の血圧を測定することで動脈硬化の進行を測定することができます。

(ankle brachial index)、通常末梢の(足首)場合が血管の抵抗が大きいため、胸や腕で眠るより1.2倍から1.4倍ほど血圧が高いです。
しかし、これが0.9以下であれば、何か血流障害があると思う方が良いです。
PWV検査は、血流の速度を見ながら動脈硬化状態を観察する検査です。

APGは(Accelerated Photoplethysmography : 加速度脈波) 指先にある血液の容積変動を脈波で表現したものですが、もう少し正確に表現する目的で加速度脈波波形で研究されました。 これにより、末梢血循環状態を知ることができ、簡単に指先で末梢動脈を測定することで、左心室で収縮時に発生する0.16 Secに一度ずつ末梢に伝達される血液の容積を波形化して動脈硬化を予測することができます。

PWVとAPGの共通点は、血液循環と動脈硬化を予測する検査です。 違いはPWVは血流速度を測定し、APGは変化する血液量の変動に応じて血液量が多くなると脈波の振幅が大きくなるので循環状態を通じて動脈硬化を見る検査です。

PWVのメリットは、医師に認知度がある程度ありますが、価格が比較的高価であり、測定に時間がかかります。 APGのメリットは測定時間が少なく、コストも安く、非常に簡単です。